神戸のてっぺん、布引ハーブ園で感じた春のあたたかさ
るいとー
るいとら日和
神戸布引ハーブ園へ向かうためにロープウェイに乗ることに。
一人でロープウェイを乗るのは初めての体験で、少し心細さを感じながらも、どこかワクワクした気持ちも湧き上がる。
ゴンドラからは神戸の街と海を一望できる開放感あふれる絶景。
ロープウェイから見上げた空は、どこまでも高く澄んでいた。
山肌のくぼみにひっそりと佇む布引の滝。
豊かな緑に包まれて、清らかな水音が聞こえてきそうな風景。
眼下には神戸の街、遠くには海。
少しずつ高度が上がるにつれて、景色の広がりに思わず見入ってしまう。
赤いゴンドラが、緑の山と街の風景にアクセントを加えている。
これほどぴったりなカラーは他にはないだろう。
どこか懐かしも感じるような神戸の街並み。山の上から眺めると、その景色はまた違った表情を見せてくれる。
山と海に挟まれた特徴的な地形も、上空からならはっきりと確認できた。
ゴンドラの中は風の音すら聞こえないほど静か。窓の外には青い海と街並みが広がり、まるで絵画のような風景が流れていく。
緑の山を抜けるたびに、光の加減や角度によって景色が少しずつ表情を変えるのが面白い。
ただ乗っているだけなのに、どこか旅らしい高揚感があった。
街の喧騒から離れて、緑の中を静かに進むゴンドラ。振り返ると、街が少しずつ遠ざかっていくのが見える。
どこか寂しさを感じる、不思議な感覚だった。
ロープウェイの終点からは神戸の街が一面に広がっている。
空から眺める街は、また違った美しさがあった。