パラワンビーチ、アジア最南端の海へ
るいとー
るいとら日和
ベンクーレンからバスに乗ってマリーナベイエリアにやってきた。
少し手前で降りて、景色を楽しみながらしばらく歩くことにした。
マーライオン公園へ向かう一本道。背の高いビルと、淡くにじみ始めた空の色が印象的。
どこまでも歩いていけそうな気がして、不思議と身体が軽くなった。
歩道には、観光客も地元の人もたくさんいた。
けれど特別なことは何もない。ただ歩いて、風に吹かれて、空を見上げる。
それが、この街の日常なんだと思った。
マリーナベイサンズのガラス面に夕日が差しこんで、タワー全体がオレンジ色に染まる時間。
足を止めて、しばらくその光景を眺める。
画面越しでしか見たことのないその景色に、驚きを隠せなかった。
マーライオンを背に、夕日がゆっくりと沈んでいく。
マーライオンはとても立派で、その堂々とした姿がひときわ際立っていた。
けれど夕日に照らされたその姿は、どこか儚げにも感じられた。
だんだんと日が沈み、ビルには明かりが灯り始める。
夕焼けと夜景の中間、そのわずかな時間だけが持つ輝きが、マリーナベイ全体を優しく包み込んでいた。