神戸の朝、生田神社で静けさに触れる
るいとー
るいとら日和
神戸ハーバーランドumieモザイクから出ると、あたりはすっかり暗くなっていた。
神戸の夜は海沿いに出ると一気に表情を変える。
昼間の賑やかさとは違って、どこか落ち着いた静けさと優しい光に包まれている。
最初に目を奪われたのは奥にそびえるオリエンタルホテルと、手前にゆったりと浮かぶ船。
暗闇の中でそのふたつだけがやさしく光っている。
歩いていくと、神戸ポートタワーと神戸海洋博物館が現れる。
ライトアップされた建物が夜空に浮かび上がるように並び、港町らしい風景が広がる。
さらに少し左へ視線を向けると、海がわずかにきらきらと光っているのが見えた。
穏やかな波と照明がつくる静かな輝きが、夜の港にやわらかさを添えている。
ポートタワーへと近づくと赤い光がより鮮やかに目に入ってきた。さっきよりも表情がくっきりとしていて、塔の存在感がどんどん大きくなる。
真っ暗な夜のはずなのに、神戸のイルミネーションが優しく足元を照らしてくれた。
最後は、神戸ポートタワーを縦構図で収めた一枚。
暗闇に浮かび上がるその姿は、昼間とはまた違った表情を見せていた。赤く光りながらどこか静かに、そして力強く立っている。
時間を忘れてずっと見ていたくなるような、静かで美しいひとときだった。